スピードメーターギア2013年07月09日 22:11

金属製のスピードメーターギヤである。亜鉛ダイキャスト製。
手に持ってみるとずしりと重い。
色もアルミではないし鉄にメッキか?と始めは思った。
内側に鉄製のリングが見えるし、中のギヤが鉄製でそのために重いのかと。
磁石を付けてみるが反応無し。
ウィングフットのホームページではアルミ製となっている。
それとも日本国内で販売されているのはアルミ製なのか。
今度ウィングフットに行った時にでも確認してみよう。
購入はHitchcoksだが同じものだと思う。(£27.5=\4200くらい)
Hitchcoksのカタログでは表面にSTEEL DRIVEと書いてあるが
送られて来たものは国内販売されているものと同じ BSB SUPER DELUXEとある。
BSBは会社名か?
大幅にコストダウンされた別物だろう。
こんな物の何処がスーパーデラックスなのか。
国内の半額程度で購入できるが半額でも高い。その程度のものだ。
ノーマルの樹脂製で充分だ。
せっかく購入したのだから、少しグレードアップして取り付ける。

内側のギヤ部分を手で回してみる。
回転が重く引っかかりもある。
タップリ塗ってあるグリスは数年は経っているだろう。変色し硬化している。
メーターケーブルの刺さる四角い穴の開いた部分を見ると
外周の穴に対してかなり偏芯している。
こんなものを装着したくない。
早速分解だ。
構造は一般的なヘリカルギヤだ。

まずは内側に見える鉄のリング。
その内側には5mm厚ほどのフェルトが見える。
マイナスドライバーでこじるとすぐに外せる。
そのまま大きい方のギヤを外す。
本体内側の外周に3点の突き出しピンの跡があり、その外周に
盛大にバリがある。これが回転を妨げる原因だ。
外輪のギヤは樹脂製で亜鉛製リングに一体成形されている。
ピニオンギヤは金属製かと思ったらグレーの樹脂製だった。
そのピニオンギヤの軸受けも金色のまだらの樹脂製だ。
以前は真鍮だったのだろう。
樹脂の軸受けは圧入なのでプライヤーで簡単に外れる。
真鍮の方も圧入だがこちらはローレット加工がしてあるので
一度外してしまうと再度圧入できないかもしれない。
が、今回は新たに作ってしまうので外してしまった。
圧入の部分にネジを切り、樹脂の軸受けも金属で製作しすべて分解可能にする。

それにしても重い。
バネ下重量がどうのなどと言うバイクではないが、せっかくのスペシャルパーツ
なのになんでノーマルより重いのだ。